科目名 □流通システム論
担当教員   林 勝裕     
対象学年   3年   クラス   [265]  
講義室   N301教室   開講学期   後期  
曜日・時限   金4   単位区分   選択  
授業形態     単位数   2  
準備事項    
備考    

講義概要/Class Outline

流通は、IT革命の影響を強く受けている分野のひとつであり、様々な最新手法の導入・開発が進められている。そして、多くの企業が強力な競争優位性を得るために、創造力に富んだ流通システムを使用している。そこで、本講義では、まず流通メカニズムの把握に不可欠な基礎理論として、マーケティングの基本概念から入って、その後、流通システムの基本的な仕組みと機能について企業事例も紹介しながら進めてゆく。  

講義計画 /Class Structure

内容
1 流通とマーケティングの基本概要
流通ならびにマーケティングの基本概念を述べ、マーケティングの活動領域(マーケティング・ミックス)を概説する。
2 マーケティング戦略の在り方と成長戦略
マーケティング戦略の在り方についてその体系を呈示し、成長戦略についても概説する。
3 製品戦略
製品とは何か。また、製品の機能といえる「中核属性」、「実体的属性」、「拡大属性」について概説する。
4 価格戦略とプロモーション戦略
これからの価格設定のセオリーとプロモーション(広告、人的販売、販売促進等)の機能特性について概説する。
5 チャネル戦略と製品ライフサイクル戦略
チャネル戦略の意義、機能および具体的事例について概説する。また、製品ライフサイクルの5つの期(ステージ)の特徴ならびに戦略について概説する。
6 流通が果たす機能
流通とは何か。また、その基本機能(物流と商流)とは何かについて概説する。
7 流通のグローバル化
欧米の新業態店の進出、マーケットプレイスの進展、仕入調達のグローバル化と低コスト化等について概説する。
8 物流戦略
物流機能で卸の復活、宅配便で通販が普及、物流からロジスティクス、SCMにおける物流の役割等について概説する。
9 流通ネットワーク化
流通ネットワークがクローズアップされてきた背景、構成、形態(EDI、ECR、SCM、QR、VAN等)について概説する。
10 QR、ECR、CRP
需要の変化に素早く対応するQRの仕組みと、その考え方を発展させたECRとその活動を支えるCRPについて概説する。
11 SCMの仕組みと狙い
流通業におけるSCMの意義と仕組みについて概説する。
12 CRMの重要性と今後の方向性
流通業におけるCRMの意義、One to Oneマーケティング、チャネルの多様化、データマイニングの必要性等について概説する。
13 電子取引(EC)
電子取引(Electronic Commerce)の取り組みと課題について概説する。
14 まとめ
これまでの内容の復習
 

学習・教育目標/Class Target 1.流通ならびにマーケティングの基本概念の理解
2.マーケティングおよびマーケティング戦略の体系の理解
3.流通が果たす機能の理解
4.流通ネットワーク化の背景、構成、形態の理解  
評価基準/GradingCriteria 秀:1〜4を満たす。  優:1〜3を満たす。  良:1〜2を満たす。  可:1を満たす。  
評価方法/GradingMethod 定期試験70%、課題レポート30%を総合して評価する。  
受講上の注意/Class Rules  
受講制限/Prerequisit  
関連する科目/Related Class  
教科書/Text
著者名 山本久義  
著書名 マーケティング論100の常識  
出版社名 白桃書房  
ISBNコード 4-561-65130-6  
指定図書/Assigned Books
著者名 佐々木茂  
著書名 流通システム論の新視点 トータル流通システムの構築に関する研究  
出版社名 ぎゅうせい  
ISBNコード  
参考文献/Bibliography
著者名 山本久義  
著書名 現代マーケティング戦略論  
>出版社名 五絃舎  
ISBNコード 9784901810258